秋になって、正門のそばの生垣のまわりには落ち葉がたくさん積もっています。ふかふかした落ち葉の下にはダンゴむしやバッタ、コオロギが見つかります。
年長さんのふたりが長い時間をかけて虫を探しています。おしゃべりが弾んでいる、というわけではないのですが、最小限の言葉だけで打ち合わせをして、両側から上手に虫を籠の中に誘導していました。
「とったよ!ほら!」とケースを見せてくれるふたり。言葉はそれだけで、あとは目をきらきらさせてケースの中をじっと満足そうに見つめています。私も何も言わず、一緒にケースの中の虫たちをしばらく眺めていました。